丹沢表尾根縦走2012年1月(第1部)
積雪の情報を聞いて飛ぶように向かって行った丹沢山。買い物で言えば衝動買いに近い登山。麓は雪のかけらさえ無い状態でしたが、丹沢山山頂から先はワカンがないと困難な状態。屋久島ほどではありませんが、このギャップが楽しいです。
二日目は大倉へ戻るか西丹沢から下山するか状況判断するつもりでしたが、明らかに大倉へ戻った方が良いと感じましたので二日目は来た道を戻る事に(一部コースは変えましたが)。
09時21分
大倉到着。雪のかけらもありません。雨が降った後って感じです。が、ここから見上げる山頂ははっきりと積雪している様子が見て取れます。
ちなみにこの奥には大規模なレジャー施設があります。安価でシャワー室を利用する事ができたり何かと便利です。
09時35分
最初はごく普通の樹林を歩いて行きます。鍋割山方面は二俣あたりまで車が通行できる砂利道をひたすら歩いて行きます。北アルプスで例えると上高地から横尾までひたすら歩く感じです。
09時47分
たぶん林業関係のための道だと思いますが、非常にややこしいです。山登りなので当然上の方の道なのかなって思うのですが、標識をよく見ると左のほうに行くんですね。二俣付近にも同じようなまぎらわしい道がありました。
10時50分
通常、鍋割山へはまっすぐ行くのですが、今日は鍋割山を経由せずに小丸という鍋割山から塔ノ岳への稜線上に直接上がる道を行く事にします。
時間的な問題があり、こちらのちょっとマニアックなコースを選択。結果として思わぬ雪道を行く事ができたのですが・・・
11時48分
最初は、吹きだまりや日陰と思われるところにちょっと雪が残っている程度だったのですが、高度を上げて行くとだいぶ雪が地面を覆うようになってきました。
だんだん気持ちがわくわくしてきました。でもあせらず滑らないように慎重に登って行きます。この時点ではまだアイゼンは装着しません。
13時00分
だいぶ高度が上がってきたとき、ふと左側を見ると富士山の姿が見えました。いやー今日は期待していなかったんですが、見事な姿ですね。
13時14分
稜線近くになると眺めも良くなります。相模湾が一望できます。こんな遠くまで見晴らしが利くという事は、どうやら天気は急激に回復に向かっているようです。
13時14分
で、わたしが立っているこの辺り、雪で完全に道が分からなくなっています。
向こう側には大倉尾根が映っているのですが、分かりますか?
13時17分
鍋割山から塔ノ岳の稜線に合流しました。ここはたくさんのトレースが付いていますので、場所によってはぬかるんでしまっています。それでも雪がとても深い場所もあるので慎重に進みます。
しばらく進んでから、初めてアイゼンを装着します。
14時02分
空が晴れて来ました。同時に主稜線上の山も見え始め最高のコンディションとなりました。こうやって見てみると完全な雪山になっています。
14時22分
三ノ塔と烏尾山方面。後で聞いた話ですが、本日ヤビツ峠から塔ノ岳へはラッセルが必要で10時間以上かかったようです。
14時22分
あまり時間がないので、尊仏山荘でカップラーメンをかき込んで昼食終了とします。あまりにも早く食べ終えたので山荘の方もびっくりしていました。
14時39分
それにしても美しく冠雪していること。夏に見る光景とはまた違って美しいです。
14時45分
塔ノ岳を過ぎるとさらに雪が深くなります。ここまで来るとさすがにトレースは少なくなってきます。それでもトレースが付いているところは雪が固くなっていますので大変歩きやすいです。
ちなみにトレースをわざと外れてみると、膝上くらいまで埋まってしまいます。先回の西穂を思い出します。
15時58分
丹沢山山頂にあるみやま山荘へ到着しました。受付を済ませ荷物を整理した後、日が沈みかけるのを待ちます。
ちなみにここから先蛭ヶ岳方面は一人か二人分のトレースしかありませんでした。撮影のためワカンをはいて少し先まで行きましたが、ワカンをはいていても結構埋まってしまいます。スノーシューでないと難しそうです。
16時51分
はっきり言って運がよくないと見れない光景。今日はまさに「当たり」な日。雲海から顔を出している富士山とそんな富士山に抱かれるように沈みかけている夕日。画になりますねー。
16時51分
雲海も綺麗です。
16時56分
そして、沈みかけて・・・
16時59分
完全に沈みました。
18時00分
さて、夕食タイム。何と何と今日はすき焼きです。食が進みますねー。
本日のみやま山荘宿泊者は私ともう一人。もう一人の方は大倉バス停で下りた時点でお会いしました。大倉尾根から登られるという事で「また山荘でお会いしましょう」ということになりました。
で、食事前から一緒に飲んで色々お話をさせていただき楽しい一時を過ごさせていただきました。これって登山の醍醐味のうちの一つですね。普段はテント泊なので余計にそう感じます。
さて、明日に備えて早めに寝る事にします。
記事は第2部に続きます。
第2部はこちら
2012年1月22日
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