私の登山記録

冬の西穂2011年11月(第1部)

冬期北アルプスでアプローチが良いのが、西穂高岳です。ここは新穂高ロープウェイで約2,100mまで上がれるだけでなく、通年営業の西穂山荘があるので、まさに冬山登山ビギナーにとっては大変ありがたい存在です。
そんなわけで、今回は西穂独標へ登ったのですが、初日に登った丸山と分けて書いてみました。






12時21分
新穂高温泉へ到着しました。
今回は濃飛バスの新宿〜飛騨高山行きを利用しました。07時00分新宿発で、平湯温泉で途中下車。平湯温泉は11時30分に到着します。平湯温泉からは路線バスが出ていて出発時刻は11時40分。ちょうど乗り継ぎできるようになっています。路線バスですが、一応チケットを買います。まじめに平湯温泉〜新穂高温泉のチケット840円を買っても良いのですが、2日間有効のフリーパス+平湯温泉の割引チケットがついたお得なパスが1,500円で売っているので、帰りも同じコースの場合はフリーパスを買った方がお得です。






12時25分
バス停から200mほど歩くと新穂高ロープウェイ乗り場に着きます。第1と第2ロープウェイに分かれています。どうせ、両方乗って往復するので、連絡往復乗車券2,800円を購入します。注意しないと行けないのは有効期間が2日間なので、奥穂高岳まで縦走して戻って来ちゃう、な〜んていう強者な方は注意した方が良いです。
あと、大きなザックを背負っていると荷物券を買わなければなりません。わたしの場合は10kgを超えていたので300円かかりました(片道です。第1、第2共通。帰りは別途300円払います)。






13時07分
第2ロープウェイの終点が新穂高口駅です。ここを下りると千石園地と呼ばれる観光客用の散策路があります。そんなに広くはありません。
想像していたよりもしっかり雪が積もっていたので、滑らないように注意しながら千石園地の奥へ向かっていきます。






13時11分
千石園地の一番置くまで行くと、ここから先は登山道であるという標識が出てきます。観光客はここで引き返しますし、登山者は登山口を確認して、目指す山頂へ向かって足を進めていきます。
ここ周辺の雪はだいぶ踏み固められていて歩きやすくなっています。






13時18分
ここに来て、起伏が出始めたのでアイゼンを装備します。また、予想通り暑くなってきたのでミドルレイヤーを脱ぎます。ベースレイヤーの上にハードシェルの状態になりますが、動いている限りは全く寒くまりません。
数人の方とすれ違いましたが、中には半袖のTシャツ一枚で歩いている方もいました。ちょっとびっくりです。






13時29分
しばらくはこんな感じの雪道を登っていきます。
慣れている方はアイゼンなしで歩いているようですが(足跡でアイゼンをつけているかつけていないかはっきり分かります)、無理をせずにアイゼンの刃を雪にめり込ませながら、一歩一歩確実に踏み込んでいきます。






13時38分
こういう標識が出てくると、今自分は正しいコースを歩いているんだという安心感が持てます。ま、今回は誰がみてもはっきりと分かるトレースがばっちり付いていたので、コースから外れる方が難しいくらいだったんですが、積雪の後、自分が初めて歩くというような状況の場合は、このような標識や、木に巻いた赤いテープなどは頼もしい存在です。






13時46分
笠ヶ岳方面の冠雪した姿が目に飛び込んできました。かなり士気が上がります。本格的なシーズンになればもっと雪が深くなるのでしょうが、この状態でも十分見応えがあります。






13時54分
雪が積もっていると分かりづらいのですが、だいぶ急な登りになってきています。きちんと踏み込まないと、アイゼンを装備していても滑りそうになってしまいます。






14時23分
本日宿泊する西穂山荘が見えてきました。北アルプスでは唯一通年営業している山小屋です。この山小屋が無ければ恐らくは私の北アルプスの冬山登山はなかったでしょう。
感謝をしながら(本当か?)山荘に近づいていきます。






14時36分
まずは腹ごしらえをします(基本でしょ!)。
この「西穂ラーメン」は山小屋の中ではとても有名で、インターネットで通販もしているほどです。醤油と豚骨があります。わたしは醤油派なので迷わず醤油ラーメンを注文。ここに来るまでに多量に放出された水分を補給するため、「Asahi生」と書かれた飲み物も一緒に飲みます。






14時51分
宿泊予約者到着したことを山荘の人に報告した上で、時間があるので丸山へ登った後で受付をすることにします。
丸山やその先の西穂高岳へはこの急登りを行きます。ここをひと登りすると、森林限界を超えてハイマツ帯になります。






15時14分
しばらく登って上高地方面を見ると、大正池が見えました。すでに上高地は冬期閉鎖中で静まり返っています。さらに進むと帝国ホテルや河童橋なども見ることができました。






15時19分
明日登る予定の西穂独標(右の台形の山。真ん中のとんがったのはピラミッドピーク)が見えてきました。ここら辺は逆に予想していたより雪が少ないです。






15時24分
今度は奥の方に前穂高岳が見えてきました。さすがに奥穂や北穂、槍ヶ岳はこの位置からは見えません。






15時26分
本日の目的地、丸山へ到着。バックの笠ヶ岳もとても良いです。
ちなみに、映画「岳」で椎名久美役を演じている長澤まさみが、映画の中で「ここをどこだと思っているんですか」「山岳遭難救助隊はタクシーではないんです」といってブチキレるシーン。あれはこの丸山で撮影したそうです。
西穂山荘に撮影シーンの写真が貼ってありました(さすがに著作権関係が怖いのでここには掲示しません・・・)






15時55分
さて、西穂山荘まで戻ってきて受付を済ませます。今日は人数の関係で個室状態です。
小屋の設備のメンテナンスの人が4、5人宿泊していましたが、一般の宿泊客は私と、若いご夫婦、女の子一人の計4人。食事のときは色々話(やアルコール)が進んで、気がつけば20時を過ぎていました。ご夫婦は今日丸山まで登り、明日は下山とのこと。女の子はわたしと同じ独標まで行くとのことでした。
消灯は21時ですので、明日に備えて就寝します。


記事は第2部に続きます。

 第2部はこちら

  

2011年11月28日



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