私の登山記録

涸沢(2011年10月

今年最後の北アルプスです。
今回は、天候、時間、体調のコンディションが全て整っていれば、穂高岳山荘まで上がって翌日に奥穂高岳まで行こうと思っていました。天候と時間は問題なかったのですが、悲しいかな、涸沢へ着いた時点で息切れしてしまい、奥穂高岳は断念しました。急ぎすぎたようです。
涸沢の紅葉は終わっており、晩秋よいうよりは初冬に近い様相を呈していました。






今回は、長野行きの夜行バスにのり、松本駅で途中下車しました。04時30分に松本駅に到着したのですが、新島々行きの始発電車は06時32分なので、それまでは駅前の24時間マックで時間をつぶします。






06時になり、松本電鉄の新島々行きのホームへ行きます。写真は連絡路から撮った北アルプス方面です。こうやってみるとまた、雲の中って感じです。一応予報では曇りのち晴れとなっているのですが、山の天気は分かりません。






07時03分
新島々駅に到着。ここからは上高地行きのバスに乗り換えます。一応、ローカル線なので帰りは通勤客やM大学の学生とかが乗り込んできます。皆、大きなリュックを背負った登山客を見ても全く平気です。これが、東京や横浜だとまるで宇宙人であるかのように物珍しそうにジロジロ見られるんですが・・・ 






08時31分
上高地着。この到着時間が今日の目的地を涸沢にする決定的要因となりました。つまり、何とか涸沢まで一気に上がってしまい、休憩を挟んでザイテンクラードの岩場を登って穂高岳山荘までたどり着こうと考えていたのですが、涸沢に着いた時点で体力的にオーバーヒートしてしまい、これ以上の登山は危険だと判断し、涸沢でテントを張ることにしました。

ちなみに、人数がそろっている場合は、松本からタクシーで上高地という選択肢もあります。が、1万円以上かかる交通費を一人で負担することは不可能ですので、あえて始発電車を待った次第です。






08時36分
河童橋手前から見る穂高連峰。先回と比べて木々の色が確実に色づいています。また、前日までの雨の影響で梓川の水量が大幅に増加しています。






10時33分
横尾大橋から屏風を見ると、所々色づいているのが分かります。で、その左奥の方を見ると、色づいているというよりは茶色くなってしまっています。






10時35分
横尾大橋の上から梓川を撮ります。梓川を渡らずに、川沿いにまっすぐ行くと槍ヶ岳方面へ行くことができます。






11時33分
本谷橋付近です。ここは横尾から涸沢へ向かう途中の休憩地点にもってこいの場所で、いつ来てもたくさんの人が休憩したり食事を作ったりしています。
普段は、ここで小休憩していくのですが、今日は岩にちょっと腰掛けただけですぐに出発します。






13時12分
涸沢着。この時点で体力的に限界に達していましたので、ここでテントを張ることにします。本当は右上にある白出のコルというところまで上がりたかったのですが。
で、ご覧のようにすでに紅葉はおわっており枯れた草木があるだけでした。
10月初めの連休が紅葉のピークだったと思われますが、連休中はこの涸沢、何と1100人以上のテント利用があったそうで、わたしも写真を見ましたが、はっきり言って異常な光景でした。






写真の中央。稜線がUの字になっている底の部分に、三角の突起のようなものが映っているんですが、分かりますか?あれが穂高岳山荘の屋根です。涸沢からだと通常2時間30分程度でたどり着けます。それだけに涸沢でのリタイアや悔しいです。
もし、穂高岳山荘まで行けていれば2日目は、奥穂高岳や吊尾根を経て前穂高岳を登り岳沢小屋経由で上高地へ下りれたんですが・・・






写真をズームアウトしていくと、涸沢小屋が視界に入ってきました。本日は涸沢小屋はもう冬に備えて小屋終いの準備をしていました。この時期になると、夏期繁盛時のアルバイトは下山しており、必要最小限のスタッフしかいないところが多いです。






夕食を作ります。本日の夕食はフリーズドライのチャーハンと、ウインナー、スープにパンです。ウインアーはあえてお湯で湯がき、湯がいた汁にスープのもとを入れます。
湯がいた汁を地面に捨てるなど、山では考えられない行為です。また、涸沢では水が豊富なので良いのですが、稜線上にある小屋では水が少ないので、少ない水をいかに効率よく使うかもコツとなってきます(通常だと、1ℓ100〜150円で水を購入します)。






20時ごろ。自分のテントが急に明るくなりました。よく、ライトを照らして夜道を歩く人がいるとき、たまたまライトがテントに当たると急に明るくなるのですが、そんなんではなく、遠くからスポットライトで照らされたような感じだったので、外をみると、なるほと・・・ 月明かりでした。
普段、都会にいると「月の明るさ」を感じることがあまりないのですが、こうやって2300m超の山の中で、月に照らされると、想像以上に明るいんだということが実感できます。
そういえば月明かりって今回が初めてな気がする・・・






翌朝。前回登った北穂高岳方面です。
完全に紅葉が終わり枯れています。






そして、涸沢を後にします。
これで、今年の北アルプス登山は完全に終了となります。これからは冬山登山の季節です。いずれは冬山登山もしたいのですが、今のところやらないので、来年初夏まで、この光景はお預けとなります。
寂しいですね。


最後まで見ていただきありがとうございました。


2011年11月17日



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