夏の穂高連峰縦走2012(第2部)
2日目は蝶ヶ岳から一旦横尾に下山した後、穂高連峰に向かうべく涸沢へ向かいます。
蝶ヶ岳から横尾が想像していたより厳しかったです。横尾についてベンチの上で一眠りしてしまいました。
涸沢手前は雪渓の上を歩いて行く感じでしたが、テント場は思っていたよりも雪はなく、雪上のテント設営にはなりませんでした。
04時52分
翌朝の日の出です。
残念ながらちょうど日が昇る部分に雲がかかってしまい、朝日を見る事はできませんでした。
それにしても見事な雲海です。
08時00分
今日は穂高連峰がたいへんよく見えました。
行程的には涸沢へ行くだけなので朝の出発を遅らせたつもりでした。が、結局この判断が後ほど仇になるとは、この時点では夢にも思いませんでした。
この素晴らしい眺めをもう少し満喫した後、出発します。
08時35分
しばらくは稜線上を歩きます。この稜線はとても歩きやすく眺めも良いので、一度この方面を縦走してみないなとも思っています。
ただ、やっぱり夏の山なんですね、前回来た9月に比べると大気が安定していないと言うのがよくわかります。
09時10分
しばらく歩くと横尾への分岐点へ到着します。このまま稜線を歩いていたいのですが、稜線から外れて横尾方面へ下りて行きます。
09時16分
そして再び森の中へ入って行きます。
ちなみに、日差しが強いですが湿度が少ないので蒸し暑さというのはありません。森の中は暗いですが、日差しが無い分涼しいです。
ただし、背負っている荷物が恐らく今までの登山のなかで一番重いであろう重量なので下りと言えど相当体力を消耗します。
登りでもそうですが、ドスンドスンといった歩き方を避け、足に余計な負担をかけないようにしながら歩きます。
11時24分
そろそろ横尾に到着するというところで「槍見台」と書かれた場所に出ます。天候が良ければ写真のような見事な槍ヶ岳を見る事ができます。
11時51分
横尾に到着しました。
かなりバテバテです。本当なら10時過ぎには到着しているイメージでしたが、余裕しゃくしゃくだった自分は出発時間をあえて遅らせてしまったので、かなりシビアな時間になりました。
到着するやいなや、自動販売機でCCレモンを買って一気に飲み干しました。
あとは、塩分が足りないと感じていたのでラーメンを食べて腹ごしらえをします。こんなことやっているからザックの中の行動食が減らず、いつまでも重いままなんだよな・・・
12時55分
さて、食事と適度な睡眠をした後、横尾を出発します。
横尾大橋の入口のところに注意書きで午後2時以降の入山はお控えくださいと書かれています。よくよく考えると現在午後1時なわけで、いくら何度も来ている涸沢であっても、少しゆっくりしすぎたと反省します(実際はしていない・・・)。
14時14分
本谷橋に到着です。
この涼しげな渓谷で一休みします。ここから先はすでに夏ルートになっているので、一気にキツクなるのが分かっていますので、何と言うか嵐の前の静けさ的な一瞬のくつろぎタイムとなります。
14時27分
そして、その夏ルートを使っての登りが始まります。
横尾で一眠りしたもののこのめちゃくちゃ重いザックは応えます。途中何度もザックを下ろして休憩する事となりました。
水も補充したのですが、重量の事が気になったのであまり量を入れなかったんですね。そんなもんで、水分補給がかなり苦しくなりました。
15時22分
さて、道を進んで行くと目指す涸沢が見えてきました。ちなみに下の方に見える渓谷が冬ルートです。5月の中旬に来たときは真っ白だったんですがね。
季節の移り変わりを感じずには居られません。
16時07分
そして、ついに涸沢手前で雪渓に遭遇。ただ、アイゼンを装備するほどではないので普通に歩いて行きます。
この雪の上を歩く感覚、懐かしいですね。今年は残雪が多いのは分かっていたのですが、こんなに残っているとは予想外です。
16時57分
そして、涸沢に到着。
もう日が影ってしまっています。やっぱり山は早めの出発が原則なんですね。たとえ、蝶ヶ岳から涸沢であっても、いつも通り朝6時に出発しておくべきでした。
17時05分
あすのルートを確認します。
カメラの望遠レンズを使ってルートを見ますが雪は無いように思えます。
それだけが心配なんです。一応、軽アイゼンとピッケルは持ってきていますが、本格的な雪渓をトラバースするとなるとそれなりの覚悟が必要ですので・・・
明日は単に北穂高岳を登るだけでなく、穂高岳山荘まで縦走するものですから心配要因を少しでも減らしておきたいんですよね。
そう、明日が今回の北アルプス縦走のなかで一番の核心部分です。北穂高岳から穂高岳山荘までの縦走。難所が続くこのルートを無事に超えられるよう今日の疲れを全て取り除くべく早めに休む事にします。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
2012年7月26日
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