富士山
意外に富士山へ登るのは初めてです。
今回はソロではなく4人パティーでの登山でした。見事なご来光を見る事ができ充実した登山となりました。
しかしある程度は予想していたのですがそれを遥かに超える凄い人の数でした。逆にそちらの方で疲れてしまいました。
09時08分
富士スバルライン5合目(河口湖口)に到着。
この日は土曜日であるものの、30分待ちで5合目駐車場に入る事ができました。運がいいです。
この時間の富士山はガスが出ていて全体を見る事はできませんでした。
手身近に準備を済ませていざ出発します。
09時45分
まずは登山であるにもかかわらず、ゆるやかな下り坂から始まります。ちょうど「泉ケ滝」と呼ばれている場所まで来ると写真の道標が立っています。
一般的にはこちら(河口湖口登山道)から登ってくようです。
一般的というからには今回はここから登らず、吉田口登山道との合流地点から登ります。その場合はここから登らず、さらにまっすぐ進んで行きます。ただし6合目で合流するので結局は同じことなのですが。
09時53分
ここで吉田口登山道と合流し、いざ本格的な登山の開始となります。
こちらのルートから来る人はほとんどいませんでしたので気楽に登って行けます。先ほどの道標の部分ではまるで通勤ラッシュ時間帯に駅の階段を下りてくる人のような感じで下山者が切れる事無く大勢下りてきていたものでしたから、仰天してしまいました。
09時55分
吉田口6合目の星観荘に到着。
いろいろな資料にも記載されていますが、富士山の○合目といのは正確に等分したものではありません。6合目といっても実際は全然手前にいます。
ここで短時間の休憩をします。まだまだ先は長いですので張り切って登って行く事にします。
10時21分
河口湖口登山道と吉田口登山道はここで合流します。正面には富士山安全指導センターが見えています。安全指導センターま登ると標高2,390mになります。
天候はご覧のとおり曇りでガスがかかっています。前回のように日焼け(というより火傷)にならずに済みそうです。
10時59分
7合目付近は山小屋が集中しています。
写真では分かりづらいですが、行く手に沢山の山小屋が並んでいるのが分かると思います。
吉田口登山道は20件近くの山小屋があるようです。
11時36分
7合目に入ってしばらく行くと岩場が出現します。
岩場といってもあの穂高連峰の岩峰に比べれば鼻くそのようなものですが、それでも吉田口登山道の中では少し難易度が上がる部分です。
13時31分
太子館に到着する手前で3,000m超になります。
同時に8合目に到着です。この太子館の名前は聖徳太子が富士山を訪れた事に由来するそうです。
さて、あともう一息で自分の最高到達地点である3,190m(奥穂高岳)を突破する事になります。
14時22分
もう、とっくの昔に森林限界を超え、富士山特有の景色になってきます。吉田口登山道というのは写真のように整備された道を淡々と登って行きますので、疲れ方がいつもとは違う気がします。
ここから先は、急いでもすぐに息切れしてしまうので動作を大きくせず深く呼吸をするように、いわゆる低酸素に対応した登山を心がけます。
15時30分
標高3,350mの元祖室に到着。
本日はここで仮眠(宿泊)します。出発は深夜12時30分過ぎの目標。実際は01時ごろの出発となりました。
15時31分
山荘前のからの景色です。今日は全体的に雲が多く景色があまり見れなかったのですが、この時間になって下界が一望できるようになりました。
さて、本日の夕食は16時30分から。宿泊者が非常に多く、30分ごとに20時30分まで入れ替わりで食事となっていました。
富士山はその登山の性質上、通常の山小屋と違ってこのような遅い時間の到着が多いです。北アルプスの稜線上の山小屋では考えられないことです。
さて、我々は深夜の出発に備え、食後ほどなくして就寝します。
01時03分
ご来光を目的とする登山者がほとんどなため、00時30分に起床のアナウンスが流れ、30分だけ照明が一斉点灯します。
準備を済ませ外に出てみるとびっくり!
これが噂のご来光渋滞!
遥か下からヘッドライトの列。現在8合目(標高3,350m)にいますが、ここから山頂まではほぼ渋滞でした。頂上に付いたのが04時すぎでしたので、何と3時間も渋滞しながら登った事になります。
とりわけ9合目付近からは再度鼻くそのような岩場が出現しますが夜でヘッドライトのみが便りなので少しだけ難易度がUPしています。そのせいなのか、頂上が近いからなのか、ほとんど進まなくなってしまいました。
04時35分
頂上到着。まるでコンサート会場に群がる群衆のように大勢の人が集まっていました。ハンパな人数ではないです。写真の位置からは人が多すぎてよく見えないので、少しでも見やすいポイントを探します。
本日の日の出は04時55分です。少し時間がありそうです。
04時44分
見やすいポイントを見つけてもらいそちらへ移動します。
あともう少しで日の出です。胸がわくわくします。
05時00分
雲がでていたので予定より遅くなりましたが、ご来光です。
太陽が姿を現した瞬間、歓声が沸き起こりました。
今までで一番高いところから見た日の出。
そして日本で一番早く日の出が見える場所。
感動です。
05時05分
完全に日が昇りました。
こんな美しい朝日を見るには初めてです。
もうシャッターを押す手は寒さで震えていますが、そんなことはどこかへ吹っ飛んでいってます。
さて、ご来光を見終わった後は朝食です。
夕食を食べるときに翌朝の朝食が弁当として支給されます。
今日は弁当と、体が温まるように山菜そばを作ります。食後のコーヒーも忘れません。夏でもこの高度だととても寒いんです。
今回失敗したのは調理器具をもってきたもののいざ食べたり飲んだりするときのコップとかを人数分持っていなかったので、パーティー全員分ける事ができず、回しながら食べることになりました。紙コップとかでも持ってくれば良かったですね。
05時54分
さて、辺りが明るくなるとこの時間でもまだ頂上を目指すために長蛇の渋滞が起こっているのが良くわかるようになります。恐らく8合目あたりでご来光を見たものと思われます。
06時06分
太陽が高くなってきました。
遥か遠くには海が見えます。
もはやこの画は飛行機から見る景色に近いものがあります。
下山を開始します。
下山は専用のルートを使います。
このルートは基本的には砂もしくはザレ場なので、転ばないように気をつけて下りて行きます。皆一斉に下山するので大混雑です。道幅は広いのですがそれを上回る人の数です。
06時33分
だいぶ高度が下がってきたところで頂上を振り返ります。
写真では分かりずらいのですが、頂上からジグザグに下りてくる道に登山者のカラフルなジャケットがず〜っと線のようにつながっています。
下山道と登山道は6合目で合流します。
帰りは河口湖口を通って帰りました。10時過ぎには下山。今回は車で来たので13時ごろにはパティー解散、自分が家に帰ったのは15時頃でした。
山にはそれぞれの良さがあるのですが、富士山は富士山でその良さがあり、今回はそれを本当に実感することができたラッキーな登山でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
2012年8月19日
Copylight 2015-2016 Myclimbing Report All Right Reserved.