秋の穂高・涸沢2012(第2部)
2日目はゆっくりとザイテングラートを登って行きます。
雪上をアイゼンを付けて直登するのもきついですが、夏ルートを登って行くのも結構キツイです。
ま、実際すごいところを登って行くわけですから楽に登れるはずはありません。
09時04分
2日目の朝はゆっくりさせていただきました。
朝食を済ませ、テントを撤収し、水の補充等を済ませて一息ついたらこんな時間でした。
昨晩は、金曜日だったためか予想していたよりテント泊をする人が少なく、テントサイトも余裕があって良かったのですが、午後、稜線から見下ろしたらものすごい数のテントが設営されていました。さすが週末ですね。
09時09分
さ、ついに稜線に向けて出発です。
涸沢から奥穂高岳へ行くには写真のテント小屋付近から登って行くパノラマルートと涸沢小屋の奥から登って行くルートがあります。ザイテングラートの手前で合流します。
09時10分
今までいろいろな標識や目印を見てきたのですが、恐らく一番インパクトのある目印ではないかと思います。
何だか奥穂というのがもの凄い場所のように思えます。鬼とかいそうです。
09時13分
登山道は思ったより整備されていて歩きやすかったです。
遠くから見ると分からないのですが、進むべきルートに丸印が付けられているので丸印をたよりに進んで行けば、広大な涸沢でルートから外れる事はまずありません。
09時25分
少しずつ斜度がつき始めますが岩がきちんと敷き詰められているので安心して登る事ができます。バランスも取りやすいです。
10時00分
昨日、下から見上げて「綺麗だなー」って言っていた箇所を通り抜けて行きます。近くで見るとまた一層鮮やかです。
時間が十分ありますので、無理をしないでゆっくり登ります。
涼しいです。とても快適な登山ですね。
10時03分
ちょっとカッコつけて撮ってみました。
涸沢の紅葉とその先の初冬の穂高。
で、これが結構無理な体勢で撮ったものですから、なんだか余計にお気に入りになりました。
10時33分
さて、登山道を進んで行くと写真手前に映っている岩場に到達します。このコースの一番の難所であるザイテングラートの始まりです。
ちなみにこの方面は紅葉が終わっている感じがします。
10時53分
ザイテングラートを難所と感じるかどうかは、実際どれだけ岩場の経験があるかどうかで異なると思います。「岩場が初めて」という方であれば相当難しいと思います。
自分が感じたのは、雪が無いとまた全然様子が違うんだなってことですね。
11時16分
ここら辺になると、体力的にもキツクなってきます。
今日は「ゆっくり登る」がモットーなので(いつそんなこと決まったんだー)、周りに惑わされず自分のペースで登ります。
12時05分
ここまで来ると穂高岳山荘がだいぶ近くなってきます。
景色も一気に稜線の景色になってくるのですが、意外とここからが大変なんですね。でも今日は時間にゆとりがあるのでとても安心です。
ここら辺はすっかり枯れてしまっています。
12時18分
さあ、ラストスパートです。山荘はすぐそこです。
12時25分
そしてついに山荘の姿が見えました。到着です。
ちなみに5月に来たときは写真の小屋は半分以上雪に埋もれていて登山道からは確認できなかったんですね。今回は涸沢からもはっきり見えていました。
12時33分
さて、まずは宿泊の受付を済ませます。
部屋と布団の位置を割り振られ、ザックを自分の寝る場所に置いて身軽になった状態で涸沢岳へ向かいます。
もちろん軽食もいただきます。
13時21分
穂高岳山荘から涸沢岳へは30分程度で登る事ができます。登山道も特に難所はないように思えます。カメラしか持っていないのでとても楽です。
13時28分
涸沢岳登頂。
今日は多少ガスがかかっているものの天候は申し分ありません。
標準コースタイムよりも時間がかかりましたが、それでいいんです。別にレースをしているわけではないし、写真撮りながら登っているので(言い訳?? いや違う)。
前回縦走したコースが見えます。やはり凄いところなんですね。
今回は槍から縦走してきたという人もいました。強靭な体力ですね。
前回はガスっていて何も見えなかったのですが、今回は山荘や奥穂やジャンダルムがよく見えました。が、それもしばらくすると前回と同じように雲がかかってしまい、視界が悪くなってしまいました。
槍ヶ岳方面は槍ヶ岳しか見えません。
これはこれで何となく神秘的ですね〜
明日歩く吊り尾根方面です。
今回は前穂高岳は予定から外しました。重太郎新道を体力的・時間的に余裕をもって歩きたかったので。
なので前穂は見るだけです。
17時29分
17時からの夕食を終えると曇りがちではありますが幻想的な夕焼けになっていました。すかさず外に出て写真に収めます。
皆、シャッターチャンスを逃すまいと一斉に外に出るので、山荘の外履きが無くなってしまうという現象が起きていました。
さて、明日は早朝の出発なので、夕焼けを見終わったらすぐに就寝します。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
2012年10月13日
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