蝶ヶ岳〜常念岳
当初の予定を急遽変更して蝶ヶ岳〜常念岳への稜線に変更しました。
蝶ヶ岳のテント場にベースキャンプを張り、そこから常念岳を往復しようと言う計画でした。地図を見る限りではそんなキツイ行程ではないと思っていましたので、往復ぐらい簡単なものさー、常念岳の頂上直下がキツイくらいかなという安易な気持ちで挑み、しっぺ返しをくらった今回の登山でした。
05時37分
いつもの河童橋からの光景です。
湿度が高いのか、奥穂がぼやけた感じになってしまっています。
今回、沢渡からシャトルバスできましたが、このシャトルバスは一応は時刻表なる物があり、始発の05時のバスでこようとおもっていたわけですが、トイレとか行っている間に04時45分のバスが出発してしまうというちょっとショッキングな場面がありました。
その時間にバス発車させるなら事前に言ってくれ〜、って感じですが一応は計画通りの時間に上高地に着けましたのでよしとしましょう。
07時01分
この時間はまだ天気がいいです。
今回3日間とも共通して言えたのは、朝は天気が良く、昼ごろから雲が出始めて視界がなくなってしまうということでした。
なのでこの時間はすがすがしい気持ちで歩いて行きます。気温もそんな高くないので快適です。
07時09分
徳沢に到着。
ここから長塀山に向かいます。
ここからが一気に高度を上げて行きますので、その前に少しの休憩をして体調を整えます。
07時17分
出発します。
徳沢の奥の方に登山口があります。
今日は2泊3日分のテントそうびをしていますので、結構重たいです。
ザックだけでなく、全面は一眼レフが格納されたケースを下げていますが、これが意外に重くのしかかってくるんですね。
気合い入れて一歩ずつ進んで行きます。
07時28分
蝶ヶ岳へ登り始めると、まずはこのような急な登りが出迎えてくれます。
樹林帯の中なので薄暗いイメージですね。
ゆっくりとすすんでいきます。
10時12分
ふと足下を見ると、何となく存在感が。
これ多分銀竜草だと思います。
こうやって見てみるとなんだか面白いですね。
突然の出会いに元気をもらってさらに急な登りを進んで行く事にします。
11時18分
長塀山登頂。
ここは毎回書いていますが、眺めがまったくありません。
ちょっと座って休憩します。ついでに行動食をつまんで腹ごしらえにします。
ここから蝶ヶ岳はもう一息です。
さあ、出発です。
11時28分
今年もやってきました。お花畑ゾーン
長塀山を過ぎてしばらくアップダウンを繰り返すとお花畑に到着です。
今年は規模は大きくなかったけれど、それぞれに美しく咲いていてとても良かったですよ。
11時51分
妖精の池です。
群生というほどではありませんが、花が咲いていて美しいです。
去年はもう少し花が咲いていたかな。ことしはこれからなのかどうか。
12時04分
森林限界突破したあたりに咲いていた花です。
今年は森林限界付近にある残雪が昨年より多かったです。ことしは残雪が多いのかもしれません。涸沢の残雪も例年に比べて多いような気がました。
ここら辺になると霧に包まれてしまいました。
やはり午後からは雲が上がってきてしまうようですね。
12時10分
そして、森林限界を突破すると周囲の状況がご覧のように一変します。
ハイマツと岩の道を登って行きます。
ここまで来ると目的地の蝶ヶ岳やテント場はもう少しです。
13時01分
テント場にテントを設営してから蝶ヶ岳へ登頂します。
完全に雲の中に入ってしまったので、周りの視界はありません。
かろうじて穂高連峰がうっすらと見えるくらいでしょうか。
さて、今回1泊目です。
夜ご飯は豚キムチ。豚はボイルしたものをこおらせておきましたが、すっかり解凍しています。
フライパンで調理してはい、出来上がり。写真取るの忘れました。
簡単な食事ですが、ここで食べるのがまた最高に美味しいです。食欲がすすんであっという間に平らげてしまいました。
そういえば今回の食料計画は大成功でした。2日目の夕食のハンバーグカレーも併せて大変美味しく、持って行った食料は全て食べ残すものはありませんでした。
明日に備えて早めに就寝します。
04時51分
翌朝は最高の天気でした。もっとも午後からは昨日と同じく雲が上がってきてしまいましたが。
完璧なご来光を堪能します。
美しいですね〜
04時53分
真っ赤な朝日が穂高の峰々を赤く染めるモルゲンロートです。
今日はこれから常念岳の往復という行程が待ち受けています。そんな出発を祝福するかのようなこのすばらしい現象にしばらくみとれてしまいます。
さて、朝食を摂り、ついに常念岳を目指す事にします。
06時19分
槍ヶ岳から前穂高岳までのパノラマを見渡してから出発します。
いつ見てもこの光景はいいものですね。
秋には紅葉を見に来たいです。
06時23分
まずは、蝶槍とよばれるピークまではのんびりとした稜線を歩いて行きます。
右に映っている高い山が常念岳です。
こうやって見ると簡単に歩いて行けそうな気がするのですが、実際は・・・
06時44分
横尾分岐です。
明日はここから横尾へ下山します。
皆、ここにザックをデポして蝶槍まで登る人が多いです。
もちろんわたしは蝶槍のはるか先へ行きますのでリュックを担いで進んで行きます。
リュックの中身はほとんどベースキャンプに置いてきています。雨具とか最低限のものしか入れていません。なのでとても軽いです。
06時53分
蝶槍が目の前に現れました。
そのバックには常念岳がデーンとかまえています。
ここまでは緩やかな稜線ですのでとても歩きやすいです。ということでまずは目の前のピークに向かって歩いて行きます。
07時03分
蝶槍からは常念岳やその先の大天井岳などが一望できます。
ここで少しの休憩をします。
07時13分
さて、蝶槍から先は目下にそびえる樹林帯まで一気に下って行きます。
森林限界を割り込むので樹林帯の中に入って行きます。
え?、こんなに下りちゃうの、という感じです。ということは登り返しがキツイだろうなと思いますが、見事に的中したのでした。
07時39分
一通り下り終わり、すこし先に進むと今までいた蝶槍を見上げるようになります。
あんなところから一気に下りてきたんですね。
ということは帰りはこの高低差を登って行かなければならないということですね。
う〜ん、今からしんどいです。
07時49分
少し進むと池が出てきます。
長塀山や蝶ヶ岳周辺もそうですが、この稜線は樹林帯の中に入ると全体的にぬかるんだところが多いです。
突然の池の出現に戸惑いを覚えながら先に進みます。
そういえば、戻ってくるときに「蝶槍の登りはまだかな」って思っていたときに、そういえば池があったな、池が出てくればもう少しだ、って思っていました。
07時58分
そして再び登りが始まります。
こんなにアップダウンが激しいと思っていなかったので、時間の事は気にせずにゆっくり進む事にします。
予定では往復10時間という計算でしたが、バテてしまうよりは多少時間がかかった方が良いと思います。実際は予定より早く戻って来れたのですが、この時点ではとにかく時間は気にせずという感じで進んで行きます。
08時45分
再び道は下り坂となり、その後また登りになります。
最終的には小高いピークを上り詰めると常念岳の最後の登りが見えてきます。
ピークを下りて鞍部に下り、ついに高低差400mの登りが始まります。
09時16分
常念岳の登りは岩場が多いです。
穂高連峰のようい岩にしがみつくような高低差はありませんが、それでも足を滑らせたら大けがをしてしまいますので慎重に進んで行きます。
岩にはルートがマーキングしてありますので大丈夫です。
しかし高低差400mの直登はキツイですね・・・
09時37分
頂上までもう少しです。依然として岩場である事には変わりありませんが、目指す頂上がすぐそこに見えてきたというのは大きいです。
力を振り絞って登って行きます。
10時38分
常念岳登頂。
達成感がありました。頂上には大勢の団体がいたのですが、すぐに出発して行きました。
すばらしい眺めを満喫します。
大天井岳方面です。
言わずと知れた槍・穂高方面
涸沢のアップです。雪が多いですね。
そして
お・ま・け
帰り道、蝶槍を過ぎて蝶ヶ岳へ向かっている途中で雷鳥の夫婦に出合いました。
この稜線で雷鳥に出会うのは始めてです。
ラッキーですね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
2014年8月3日〜5日
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