私の登山記録

丹沢表尾根縦走2017年12月23日

前回の表尾根縦走は完全にガスの中で視界なし。
丹沢山塊の中でも見晴らしが良く人気の表尾根が台無しでした。
今年中に再度挑戦することを誓ったものですから有言実行ということで登ってきました。前回とはうってかわって朝から夕方まで完璧な青空。まさに完璧な登山日和で楽しい1日を過ごすことができました。





06時53分
今回も蓑毛からヤビツ峠まで歩きます。
さすがに12月23日にもなると寒いです。今日は冬山用のシェルジャケットとフリースを着てきました。北アルプスの極寒地帯でも通用する装備です。流石に途中からジャケットやフリースは脱ぎましたが、アプローチも含めてこの時点では丁度良かったですね。






07時47分
前回はまだ秋の紅葉の名残がありましたが、常緑樹以外は完全に落葉していてやっと冬の姿になっています。
蓑毛からヤビツ峠は登山道の部分に入ると斜度もあまりなく楽に歩くことができます。難所もありませんので準備運動にはもってこいの場所です。ただし蓑毛バス停から登山道までが急勾配の私道を通ります(斜度15%はあると思う)。なので私道の部分は無理せずゆっくり上がった方が良いかと思います。






07時56分
ヤビツ峠到着。
今回はゆっくり歩いたため、私が到着すると同時にヤビツ峠行きのバスも到着しました。
蓑毛ゆきの始発は06時05分ですが、このバスを利用する場合は確実に早く、このバス以降ならヤビツ峠行きのバスを利用した方が時間的には変わらないということになります。
ただし今日もヤビツ峠行きのバスは超満員でした。こういうのが嫌だという場合は蓑毛から歩くこともできますね。私はとにかく混雑する交通機関が大嫌いなので、たとえ遅くなったとしても蓑毛から歩きます。






09時03分
二ノ塔山頂近くなると道も徐々に険しくなってきます。今日は天気も良く小春日和なので急ぐ必要はないのでゆっくり上っていきます。
今日は表尾根を縦走する登山者が多いですね。やはり天候の差とでも言いましょうか。土曜日で祝日というのもあるのでしょうか。






09時12分
二ノ塔登頂。
ご覧の通り次の山頂となる三ノ塔がすぐそこに見えていて、多くの人はここは通過するか小休憩のみの方が多いです。
私も写真を撮って少し立ち休憩してからすぐに三ノ塔に向けて出発することにします。






09時16分
二ノ塔からは小田原の街や箱根の山がよく見えます。
里山らしい眺めですね。






09時28分
三ノ塔登頂。
ここからは、今日これから歩いていく稜線の全てが見えます。真ん中の一番高い山が丹沢主稜線の始まりとなる塔ノ岳です。今日は塔ノ岳を経由して左手に続いている大倉尾根から下山します。完全なる定番コースです。






富士山は融雪したようですね。もっと真っ白かと思いましたが意外に地面が露出していてちょっとびっくりしました。もちろん一時的なものでしょうけど、方面によってはすでに大雪で苦労しているわけですから気象というのはわからないですね。






09時37分
次の山頂となる烏尾山を見下ろします。三角屋根の山小屋も見えています。目で見た感じではすぐ近くに見えますが、実際はここから急な斜面を下って烏尾山山頂からさらに標高を下げた地点まで下り、そこから登り返すことになりますから実質的な標高差は100m近くになるでしょうか。純粋に山頂同士の標高差は68mです。






09時45分
その三ノ塔から烏尾山に向けての急斜面です。ザレているので転倒しないように細心の注意を払います。ザレ場の急斜面というのは西丹沢で随分と訓練させていただきました。
やはりバランスが重要です。よく「靴で歩く」と言いますが、変に力を入れてしまうとそれだけ不安定になりますから靴の裏全体を使って歩くと良いです。
今日のこの斜面は凍結もなく乾いていました。






09時59分
烏尾山登頂。
先ほど見下ろしていた三角屋根の山小屋です。後ろに見えるのは先ほどまでいた三ノ塔です。こうやってみると標高差を感じますね。
さて、この烏尾山を過ぎるとゆっくり腰を下ろして休憩できる場所がしばらくないので、水分補給などもして来たる稜線に備えます。






10時22分
行者ケ岳登頂。
山頂は狭くあまり展望もよくないということもあり、立ち休憩程度ですぐに先に進むことにします。
ここから先はしばらくの間鎖を使って岩場を下りていく難所が続きます。岩峰帯の縦走に慣れている方であれば鎖がなくても下りれるレベルですが、ここで無理する必要もないので鎖をホールドして楽に下りていきます。






10時34分
さて、行者ケ岳から次の新大日までの標高差は200m以上あります。登山道も写真のように険しい場所もあり、この稜線の中でも手応えを感じる部分です。
周りの登山者の歩くスピードも落ちて来ているのがわかります。
私はゆっくり登っているので最初はどんどん抜かれて行ったのですが、気がつくと抜いて行った人たちがすぐ前を歩いています。






10時47分
急登はまだまだ続きます。見上げると登山者が目の前の峰を登っていく姿が見えます。
やはり表尾根の中では行者ケ岳から新大日間の登りが一番キツイのかもしれません。終始同一のペースで来たつもりですが、ここに来て若干ペースを落とします。






11時01分
新大日登頂。
ここまで来てしまえば、多少の上り下りはありますが、残すは頂上直下の急登のみになります。
さて、今日は表尾根だけでたくさんの登山者がいますので、塔ノ岳山頂は大倉方面から来た登山者も重なって人で溢れていると想像できますし、だいぶお腹が空いて来たので、ここで昼食の休憩にします。風がなく日差しが暖かいので停滞していますがジャケットを羽織るほどではありません。
食後は少しうとうとしてしまいました。30分ぐらい食事休憩したでしょうか。目指す塔ノ岳山頂に向けて登っていきます。






11時40分
前回疑問を残した部分ですが、やはり稜線上が崩落していました。地図をみるとわかりますが写真の左側はかなりの絶壁になって下り危険度が高いです。従って崩落箇所を迂回するために右側に登山道が整備されています。
登山道は日々変化しますから、その整備をしてくださる方々には感謝したいと思います。






11時56分
塔ノ岳登頂。
予想通り山頂は登山者で賑わっています。
今日は小春日和で空は澄み切っており、12月後半であることを忘れさせるほど。登山者が多いのも当然です。






丹沢主稜線が見えます。中央の一番高い山が丹沢最高峰となる蛭ヶ岳(1673m)です。
来年には檜洞丸〜蛭ヶ岳〜塔ノ岳〜大倉の縦走をしてみたいと思っています。蛭ヶ岳山荘で一泊がよくあるパターンですが日帰り縦走が可能な範囲ですから(下山口の大倉は夜8時台までバスがある)、できれば日帰りと思っています。






こちらは檜洞丸をはじめとする西丹沢の山塊です。
西丹沢は表尾根に比べると気が多くて見晴らしがよくないですが、その分緑が深くより自然を感じることができます。






そしてさらに左側に目を向けると富士山の姿が。
やはり富士山という山は特別なんですね。

さて、すでに新大日で食事休憩を終えていますので、頂上からの眺めを堪能したらすぐに大倉に向けて下山していきます。
時刻は12時過ぎ。大倉尾根はこの時間が一番空いているようです。順調に下山して麓の大倉バス停には14時前に到着しました。

さて、今年の登山は年末の西穂高岳を残すのみとなりましたが雪のない里山は今回が最後です。今年は夏〜秋の時期で天候不順が続きましたが冬になって沢山の登山をすることができました。来年もガンガン登ります。



2017年12月23日












GPS端末の考察について

今回の登山ではGPS端末についての有用性に係る考察を行いました。登山用のGPSというのは高額で安易に入手に踏み切れるものではありません。そこで今回はiPhoneのアプリを使って模擬的な山岳用GPSを試験してみました。
 有用と思えたのは、①自分の現在地を正確に把握でき様々なリスクが軽減されること。②自分の行程の正確なログが取れるので今後の同ルートを計画するにあたっての参考になることなどが挙げられます。反面GPSに頼りすぎることにより地図と周囲の地形から現在地を把握する習慣が鈍ってしまうこと、従ってバッテリーが切れた等いざGPSが使えなくなった場合に一気にリスクが上がることなどがあり、一長一短であることも実感しました。ちなみにiPhoneのGPSアプリをフル稼働した状態ですと、蓑毛から大倉の行程でバッテリーはほぼ使い切ってしまいます。大倉に到着したときのバッテリー残量は14%でした。
 今回の考察を経て、予てから考えていた山岳用のGPSを購入することにしましたが、あくまでも補助的な位置付けは変わりません。やはり登山には地図にコンパス、周囲の地形を読む能力が必要です。





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